Macbookを買った。
元々、買い換えるつもりでいた。大学生時代から愛用しているノートパソコン(レッツノート)が、近ごろ起動すると変な音を立てるようになった。リサイクルショップへ持ち込んだが値段がつかなかったので惰性で使用していたが、そろそろ限界だろう。
アップル公式で、分割24回払いまで手数料が無料になるキャンペーンが行われていた。期間は今年の3月末まで。恐らく、新社会人や学校の新入生をターゲットにしたものだろうが、便乗することにした。
行ったのは仙台市は青葉区一番町、iPad miniやiPod nanoを購入した際にも世話になった某アップルストア。人・モノ・情報が集まる東北最大にして唯一の政令指定都市だから、当然アップルストアもある。仙台に生まれて、よかった(某芸人風)。
とりあえず女子力を高めるためにピンクを買った。iPhoneとお揃いにしたが、そっちにはカバーをつけているので意味がない。
さて、これからどうしよう。
「携帯を持ったサル」という本が昔あったが、今の私はまさしくそんな感じ。
この文明の利器を使いこなすには?アプリは何を入れようか。その前に使い方についてリサーチをしなければ。
もしかしたら、フリーライターの仕事が増えるかもしれない。そしたら分割代を一気に払えてしまうかも。それ以上に儲かっちゃったら確定申告出さなくちゃ。あとはフォトショップやイラストレーターを入れてみて…。
広がる妄想、アーケード街で目立つアップルの白い袋。
あぁ、そうだ。あれをやらなくちゃ。
スタバでMac片手にドヤ顔。
ということで、スタバにいる。
チャイティーラテとベリースコーンを注文した。ホイップはクーポンで追加してもらった。おいしい。
店内は期末考査に向けて勉強している学生らしき姿が多い。教科書を手に、あーでもないこーでもないと話している。敢えて10人くらいが座れる大きな席に腰を下ろしてみた。
「あなたたちとは違うのよ、だって私にはMacがあるから」
そう心の中で呟いた。特に意味はない。
箱に入ったままのMacを取り出す。買ったばかりなのがバレバレだ。周りの人の視線が刺さる。ちょっとイタい。
だが、私にはそんなこと関係なかった。だってMac買ったんだもん。
電源ボタンを押した。
☆ジャーン☆
静かな店内に起動音が響いた。さっきストアでセットアップしたばかりだから、いろんなものが初期設定のまま。ちょっとどころじゃなく恥ずかしかった。
気を取り直して、いよいよドヤ顔を決める時が来た。
起動完了。目の前に映し出されるプリインストールの壁紙。
これでまた一つ夢が叶う。私にiPad2を譲ってくれたアップル信者の友人や、会社でデスクトップのMacを使いこなす先輩たちに追いつける。いや、この超天才的思考力と技術を持つ私が使いこなしたら、彼らを超えるかもしれない。
キーボードに手を伸ばした。ドヤ顔を決めるために。
いざ。
「…どうやるの?」
手が止まった。全身が硬直した。ドヤ顔がわからない。あれってどうすれば作れるの?
周囲を見た。Macユーザーはいたが、ドヤっておらず黙々と作業をしている。参考にならない。
仕方がないので、自分の頭脳で答えを導くことにした。大丈夫、思考ジャンキーの私の中に必ずヒントがある。朝飯前だ。イッツ ア ピース オブ ケイクだ。
「ドヤ顔」のキーワードは…
自慢、そして達成感。
そうか!
ブログ書けばいいんだ!
以上の流れを経て、この記事を書いている。もちろんMacBookで。性能確認も兼ねての作業になっているが、タイピング音が心地よいし、ボディは薄くて軽い。素晴らしい。もうちょっと早く買えばよかった。
この記事を書き終えた時、きっと私はドヤ顔になっているだろう。最高だ。