今更ながら「ボヘミアン・ラプソティ」を映画館で鑑賞してきた。
初見にも関わらず、人生初の応援上映で突撃した結果、カルチャーショック的なものを受けたのでここに書き記しておく。
オープニングと同時に拍手が沸き起こる
スクリーンに20世紀フォックスの有名なロゴが映し出された瞬間、拍手が巻き起こった。もちろん、観客は事前に打ち合わせした訳ではない。この段階でビビりまくりまクリスティー。
席選択をミスった
冒頭のライブシーンから、私の右斜め後ろにいた女性(おそらくQueenリアタイ世代)が全身全霊を込めて叫ぶ。ライブ会場でノリの悪い人がいたら、誰彼構わず声掛けて「一緒に盛り上がろうよ!」と若干ウザい絡み方をしてくるタイプ…とお見受けした。
#再現CGメーカー
— 岩崎 (@iwama03) 2019年4月23日
先日の映画にて pic.twitter.com/rhRgoudkmI
ミスった結果助かった
Queenのことをほとんど知らなかったが、例の右斜め後ろの女性がメンバーの名前を叫んでいたので、本編を見ながら「あー、このモジャモジャがブライアンね」とリアルタイム予習(カンニング?)できた。意外と応援上映って悪くない…かも?
ライブシーンに英語歌詞の字幕付き
英語歌詞の字幕が表示されたのは助かった。メロディーを知っている曲を口ずさむ程度には楽しめた。Queenの歌詞は、語彙も文法も高校英語レベルの比較的簡単なもの。世界中で今も支持され続けている理由の1つは、イージーイングリッシュでエモいことを発信しているからでは…と、理解した。
結論:応援上映にする必要があったか疑問
応援上映が誕生したのは2016年に「KING OF PRISM by PrettyRhythm」が公開された時。サイリウム持参やコスプレ参加OKにし、ファンがライブシーンで発狂して一緒に歌って会場が一体になっても良い…という趣旨の下で行われた。
しかし、Queen全盛期の70〜80年代はサイリウムなんてなかったし、コスプレ文化も今ほどではなかった。下手な行動をしたら、映画の雰囲気と観客席にギャップが生じて違和感が出てしまう。ボヘミアン・ラプソディを応援上映にするメリットは「声を出せること」のみ。応援上映にする必要あったかなー?というのが正直な感想だ。
肝心の本編について
脚色されている部分が多々あるそうで、史実に基づく内容を求める人にはイラっとくるところがあるらしい。
だが、現代社会で様々な「生きづらさ」を感じている人々を励ますには申し分ない出来だと思った。
個人的には冒頭、フレディが自身のコンプレックスである過剰歯(出っ歯?)を自覚した上で、それを生かした歌声を披露しバンドに参加するシーンにウルっとした。「他人と違う部分をコンプレックスと捉えるか、誰にも真似できない強みにするかは自分で決めていい」と言うメッセージが込められているのだろう。いっこく堂さんが歯が1本欠けているのを生かして腹話術芸を披露しているのと同じ。
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余談:複数回観てるお嬢さんに遭遇
上映が終わって右斜め後ろの女性から解放されたが、退場する私の前を歩いていた20代前半と思わしきお嬢さんが「4回目だけど泣いた〜!!」と、連れの友人に話していた。ここにもいたか、ガチ勢…。