社章が付けられない。
前の勤め先は女性が多かったせいか、ピンタイプの社章だったため問題なかった。
現在はネジタイプのため、ジャケットの襟に穴が開いておらず付けられない。
「社章、付けてないんだね…」と、会うたびに社長がさびしそうな顔をするのでどうにかしたいが、勝手にピンタイプに改造するわけにはいかない。やはり穴を開けるのが妥当だろう。
- そもそもあの穴はなんだ?
- 男性用はついているのに、女性用はないのはなぜ?
- カスタマイズで付けられるのか?
とりあえず調べてみた。
正式名称のある穴
フラワーホールという言葉が見つかった。
「花の穴」?日本語訳するとほのかにエロい身もふたもない単語になってしまった。
スーツの起源は軍服。学ランの如く首までピッチリ留めるため、第一ボタンをひっかける用に空けていたボタン穴の名残り。その後、イギリスの皇太子が花を挿したことがきっかけで、男性がまねするようになった。現在は結婚式で新郎が花を飾るのか主流らしい。時代の変化とともに、当初の目的とかけ離れた使われ方をするようになった、ということか。
結婚式を挙げたことないから、新郎うんぬんの話は知らなかった。
女性用がないのは必然の流れ?
男性用のジャケットにはあって、女性用にはない理由。
こちらのブログの見解が一番しっくりきた。
⇒女性のスーツのジャケットにはなぜフラワーホールがないのか? (オーダーシャツ屋金港堂の日々発見 体をシャツに合わせるか?シャツを体に合わせるか?)
女性にフラワーホールがないのは、もともとスーツが軍服から始まったとしたら、女性は軍服を着ない。マリー・アントワネットの時代まで遡ったとしてもスーツじゃなくドレスを着ています。
女性がスーツを着だしたのは決して古い時代ではないということです。
「男尊女卑の精神で付けられていないのか!女性は社会進出するな!というメッセージか!?」ではなく、そもそも歴史的に見て女性が背広=軍服を着ているほうが短い。
スーツの起源から考えると女性用スーツの存在そのものがありえない。最初からフラワーホールが付いていたらむしろ珍妙だろう。
気になる後付けは…
大手スーツメーカーのホームページを覗いたところ、既にあるホールに飾り縫いのオプションを付けることは可能だが、ホールのないスーツに新たに穴を開けるサービスはないらしい。
街の小さな仕立て屋さんクラスの店ならやっているところがあるかもしれないが、現在のわたしの能力では見つけることができなかった。
ここで諦めるわけにはいかない。これからも探していくつもりだ。また、この投稿を読んでくれた方で何かご存知だったら、こっそり教えていただけると幸いだ。