ロバート・秋山竜次さんの迷名曲「TOKAKUKA」。「都内の施設、(事業主体は)東京都がやってる?区がやってる?誰が決めてる?ルールがわからなぁい!!」という内容を延々と歌っている。
パンダ 上野動物園 区がやってる?
都がやってる
お買い物さ あきる野ルピア 都がやってる?
市がやってる
各施設を利用する一般人にとって、問い合わせでもしない限りどこが「やってるか」なんてほとんど関係ないが、行政・自治体関係者や施設の工事や運営を任せられる受注者は必ず把握しておかないといけない話である。「国立」や「都立」といった文字が頭に付いていればわかりやすいが、最近はネーミングライツなどで元の名前の原型がなくなっている場合もある。
そこを見出して作詞した秋山さんと、ダンサブルな音楽に仕上げている作曲担当・樋口聖典さん(恐らく株式会社BOOK代表取締役、どぶろっかーずのギター担当)。それぞれの才能が融合し、笑いと音楽性のバランスが取れているのがすばらしい。自治体関係者は「恋するフォーチューンクッキー」なんて踊ってる場合じゃない、この曲の替え歌を作り施設の建設・運営・整備事業などの理解を住民に促すべきでは。
で、東京から地元・仙台市に目線を戻し、どの公共施設を誰が「やってるか」調べてみた。
定禅寺通のど真ん中にあるが、なぜか存在感が薄い「東京エレクトロンホール宮城」は宮城県(正式名称は宮城県民会館)。
同じく定禅寺通、文化創造の拠点として毎日賑わう「せんだいメディアテーク」は仙台市(指定管理者は仙台市が全額出資して創立した「公益財団法人仙台市市民文化事業団」)。
図書館と音楽ホールが設置されている、恐らく区レベルでは1番新しい「宮城野区文化センター」は宮城野区…と見せかけて仙台市(指定管理者は「公益財団法人仙台ひと・まち交流財団」)。
太白区を代表する施設「たいはっくる」は、県でも市でも区でもなく民間(管理運営は「株式会社たいはっくる」、同社の出資者は宮城交通や仙台市など)。
たいはっくるはフェイントだった…。図書館や市民センターが入ってるから、てっきり市の持ち物だと思ってた。太白区民の間では常識かも知れないが。
調べてわかったことが…さすが東京23区ッ!!仙台市5区が単独でできない大規模事業を平然とやってのけるッ!!そこにシビれる憧れるゥ!!ヒト・モノ・カネの量が圧倒的に違うからね。人口ひとつ取っても、仙台市(約109万人)は23区でナンバーワンの世田谷区(約90万人)にはギリ勝てるが、そこに2番手の練馬区(約72万人)が加勢したら敗北が約束されたも同然になる。八木山ベニーランドは豊島園に勝てない。
世の中、知らないことがまだまだあるんだな。