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人類総岩崎化を目論む岩崎が、全国19万人の岩崎さんと1億人ちょいの岩崎さんじゃない人に向けて更新中。世界よ、これが岩崎だ。

事前情報が何もないまま4DXで映画見た結果

 前回「ダイナー」を見た映画館が移転リニューアルしたので行ってみた。 iwama03.hatenablog.jp

  話題の「4DX」が見られるらしい。4DXが何なのかよくわからないけど、とりあえずGO。

 選んだ作品は、3DCGでリメイクされた「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲EVOLUTION」。ポケモンシリーズで初めて映画化され、ポケモン世代ならほとんどの人が内容を知っているであろう名作だ。あの頃のミュウ・ミュウツー人気は、ゲームもアニメもすごかったよね。

料金が高い

 会員登録の割引が適用されたはずだが、それでも通常の倍額である2200円徴収された。なぜこんなに高額なのか…まぁいっか、自己投資ってことで。(クソ意識高い系あるある:投資名目の言い訳)(プチ贅沢も同義)

席が快適

 前の座席を蹴らないでください!という注意書きが不要なほどゆったりスペースが確保された空間。快適な体勢を維持できるよう設計されたと思われる座席は、身体が包み込まれるような大きさと触感。もちろん肘掛け・ドリンクホルダー付き。短足の私は席をよじ登るような動作をしてなんとか座れたが、フットレストに体重をかけるのがちょっと怖かった。こ、壊れないよね…?

謎のボタン

 ドリンクホルダーのところに「Water ON/OFF」と表示されたボタンがあった。今はONになっているが、とりあえず触らないでおこう…という判断は正解だったらしい。

上映が始まると…

 冒頭、探検隊が最強のポケモン作りに必要なある物を探してジャングルを探索する…うぉっ!?動きと連動してヌルッと席が動いた!?

 他にもリザードンが火を吐くと首元が熱くなったり、嵐のシーンで風が吹いたり、ギャラドスが水から上がった瞬間に水しぶきが起こったり、ピカチュウの電撃で側面のライトが点滅したり…。な、なんだこれは!?

前後左右や上下に動くモーションシートや水や風、香り、フラッシュなどの革新的なスペシャルエフェクトによって映画の様々なシーンとリアルタイムかつダイナミックに連動します。
3Dを遥かに超え、映画を「観る」から「体感する」ことに変えてしまう、五感を揺さぶる次世代の体感型プレミアムシアター。

4DX®とは? | シネマサンシャイン4DX特設サイト

 そう、これが4DX。この瞬間まで本気で知らなかった。

 動く座席の上で真っ先に思ったのは「車酔いする人と、ジェットコースターが苦手な人はやめたほうがいい」。四六時中揺れている訳ではないが、ダメな人はダメだと思う。具合が悪くなって映画に集中できなくなったら本末転倒だし。

 あと油断するとポップコーンや飲み物を吹っ飛ばすかも知れないので、手に持たず必ず座席の所定の位置に置いてた方がいいかと。手荷物も危ないので(ある場合は)ロッカーに預けておいたほうが無難だ。膝の上に置いてた帽子を危うく紛失するところだった。

肝心の映画感想 

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1998年公開のポケモン映画シリーズ第1作「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」をフル3DCGでよみがえらせたアニメ映画。全てのポケモンの“はじまり”と言われ、「清らかな心と、会いたいと強く願う気持ち」の2つを持つ冒険者の前にだけ現れるという幻のポケモン・ミュウ。世界中のポケモン研究者がその行方を追う中、ついにある科学者がミュウの化石を発見し、それをもとに禁断の行為に手を染めてしまう。人間のエゴによって生み出された伝説のポケモン・ミュウツーは、自身の存在理由も分からないままに兵器としての実験を繰り返され、心の中に人類への憎悪の念を宿していく。劇場版第1作でミュウツーの声を演じた俳優の市村正親が再び同役を担当。これまで数々のポケモンアニメを手がけてきた湯山邦彦と「ルドルフとイッパイアッテナ」の榊原幹典が監督を務める。

ミュウツーの逆襲 EVOLUTION : 作品情報 - 映画.com

 開始早々、ゲーム「ポケットモンスター ピカチュウバージョン」のオープニング曲が流れ、当時のドット絵ピカチュウが出てきた段階で泣いた。恐らく20世紀FOXのパンパカパーン!とか、東宝の荒波ザッパーン!とか、そういうポジションのパートで泣いた。早い、我ながら早すぎる。あのドット絵を見て「あぁ、ポケモンの世界に帰ってこられたんだ…」という感傷に浸ってしまったのが原因だ。こればっかりは避けられようがない。

 オリジナル公開当時は「クッソつまんねー作品だな」と思った。だってサトシとピカチュウがなかなか出てこないし、ミュウツーの発言が厨二っぽくてなんかヤダ。展開もダラダラしてる。そう思っていた過去の自分に「あと20年先に進めばわかるよ」と言っておこう。「生命とは」という哲学的な問いかけ、それまでのテレビアニメ版では描かれなかったテーマだもんね。

 かつて平面で描かれたストーリーが立体になることで、まるでドラマのように見えた。これが3DCGの持ち味なのだろう。最近はポケモン以外にも3DCG映画作品が増えているが、他の作品もこんな感じだろうか。

 その他、頭の中に浮かんだよしなしごと。

  • フシギダネ相変わらずかわいーなオイ
  • レイモンド生きとったんかワレ!!
  • CGでポケモンそれぞれの肌の質感が表現されているの、イイネ!
  • ロケット団、CGアニメの相性いいな。ニャースが人語を話せるようになったエピソードをスピンオフで作ってくれないかな
  • (タケシがお姉さんにメロメロになった瞬間)ノ ル マ 達 成
  • スーパーマサラ人健在
  • あ、このシーンのサトシは北斗神拳食らってるみたいな感覚になるのか…
  • カスミの髪がパイナップルみたいになってる
  • 操られてるジョーイさん、ちびっ子の性癖が歪むわ…ミュウツーの趣味か?
  • 待ってたぜ俺たちの小林幸子!!今も現役って、考えてみるとすごいな…
  • ありがとう湯山監督

総括:一度試してみてもいいんじゃない?

 今回は知ってる名作のリメイク=安パイだったから満足できたが、これが事前情報も何もない作品だったら…どのような感想を抱いていただろうか。

 4DX鑑賞のチケット代は特別料金追加になるから決して安くはないし、作品が駄作だった場合に受ける精神的ダメージは通常鑑賞時よりも大きくなるだろう。ただ、普通に映画を見るよりも刺激は得られる。五感に訴えかける臨場感は、想像するよりはるかに面白かった。だから駄作に当たったとしても、ジェットコースターに乗った気分で多少は楽しめると思う。映画が安く見られる日に、ぜひ一度お試しを。