前回の記事でApple WatchとSuicaなどのの連携による利便性について紹介したが、そもそもApple Watchが便利なガジェットであることを、私個人の購入経緯やApple Watchの役割も踏まえて解説しよう。
経緯:仙台のApple Storeで…
iPad2を譲ってくれた友人の影響でMac信者となったが、Apple Watchだけは気になっていたもののなかなか手が伸びなかった。ある日、ふらっと立ち寄った今はなきApple Store仙台店で、店頭に並んでいるものを見かけて無性にほしくなりApple Watch2を購入。その3ヶ月後に3が発売されたことは気にしない。
以降、半年くらいはなんだか恥ずかしくて運動時以外は付けられなかったが、そもそも運動あまりしないし「Apple Watchを付けても付けなくても”自分は普通じゃない人”なんだから、いっそ付けてしまおう」と思い、きちんと設定して毎日付けるように。2年ほど使い込んだ結果、今では「Apple Watchなしの人生は考えられない」と断言できるところまで至った。決してオーバートークではない。
役割:iPhoneの機能サポート&iPhoneにない健康記録機能
基本的にApple WatchはiPhoneをサポートするものと考えてほしい。iPhone単体だけではもったいない。スマホも重要なインフラとして位置付けられている昨今、2つをリンクさせることによってより充実したITライフが送れるようになるだろう。加えて、iPhoneにはない心拍センサーや万歩計機能を搭載しているし、「アクティビティ」によって1日の運動量なども自動で記録してくれる。健康意識が高まっている日本では、これからニーズが伸びるんじゃないだろうか。
Apple Watchの主な便利機能
①通知
iPhoneがブルっ!と振動した瞬間、通知を見たら大した内容じゃなかった…ということがままあるが、Apple Watchなら何の通知か一瞬でわかる。私はLINEのみ通知が来るよう設定し、必要なものだけ返信するようにしている。LINEの場合は短縮返信的なものを設定できるので、「了解!」みたいな簡単な返事はWatchからで済ませられる。
ビジネスマンなどでメールもマメに確認しなければならない方は、Watchで通知を見る→必要な時だけiPhoneを取り出す、という使い方もできるだろう。結構重宝するのでは。
②アクティビティによる1日の運動記録
付けていると「ムーブ(動いて何kcal消費したか)」「エクササイズ(意識して何分運動したか)」「スタンド(何時間以上、1分以上立って動いたか)」を自動で記録してくれる。3つのリングを完成させよう、というコピーはここから来ている。
健やかな毎日を過ごすためにはこの3点を意識する必要があるらしく、規定値を達成すると通知して褒めてくれる。休みの日で引きこもっている時は全然カウントされないし、1日の進捗が思わしくないと「もっとがんばりましょう!」的な通知が来て達成に向けて励まされる。これは他のウェアラブルデバイスにはない特徴のはず。
③心拍数が上がっているとお知らせ
心拍数も自動で計測してくれるが、設定値を上回るとお知らせが来る。私はこれまでに「飲酒している時」「胃腸炎で死にそうになってる時」に通知が来た。特に胃腸炎になった時は「寝たと思ってたんだけど心拍数上がってるよ!ヤバいよ!大丈夫!?」って感じのお知らせが来た。その時は布団でおとなしく横になってたんだけど、夜中に一番お腹が痛くなってね…。
理由が明白でも、通知が来ると「ちょっとだけ気をつけよう…」という、健康に対する意識付けにつながっている。私は今のところ持病などはないが、ある人は健康管理の手段の1つとして身につけてもいいかもしれない。
③電子マネーやクレカ決済が楽に
前回の記事でも紹介したが、電子マネー決済がかなり楽になった。Suicaの定期券利用も、コンビニで買い物した時のクレジットカード決済も。財布を出さなくていい、スマートな会計ができるって超便利。マジ卍。
④Mapアプリで知らない土地も楽しめる
iPhoneのMapアプリで行き先を設定すると、Watchでもナビゲートしてくれる。iPhoneの画面を凝視しなくても、曲がり角などできちんと通知してくれるので、ハンズフリーで歩くことができる。周りを見る余裕もできるから、知らない土地で使うとかなり便利。精度はその時の通信環境次第かな。
⑤ポケモンGOの距離カウントも
Apple Watch版ポケモンGOなら、ポケストップ回しと距離測定ができる。ポケモンゲット機能はAndroid用のウェアラブルデバイスなら対応しているらしいが、残念ながらiOSは現段階で未対応。卵の孵化に集中したい方なら向いているかも知れない。ゴープラ買えってことか…。
⑥気象・天体関係の情報が充実
プリインストールされているお天気アプリが超使える。現在地の天候・気温・降水確率(向こう12時間くらい)、UV指数、風速、週間天気予報が表示される。
加えて、地球の3Dモデル、月(月齢)、太陽系の位置図を表示できるし、「ソーラー」という文字盤で太陽時も確認できる。天体好きにはたまらない機能では。
⑦文字盤とレイアウトを自由に変えられる
気分や用途によって文字盤をスライドで変更できるのも魅力。私は仕事中はアナログ表示に、運動時はデジタル表示に切り替えている。気分で変更してもいいかも知れない。
⑧アラーム・タイマーが充実
だって時計だもん。アラームは振動でお知らせしてくれるので、音のみよりもずっと朝起きやすくなった。もちろんiPhoneと連動しているから、iPhoneで設定済みの場合は再設定の必要なし。スヌーズ機能もあるから押し間違えなければ2度寝の心配もなし。ただしiPhoneのバッテリー残量が不足していないか気をつけて。当然、電源が切れてると鳴ってくれない(経験談)。
料理をしている時、作業を始める時など、時間を計りたくてタイマーが必要になる場面でも大活躍。ツータップで簡単に設定可能だから、iPhone開いて時間をポチポチして、鳴ったら止めて…の煩わしさがなくなる。手元で時間管理の操作できるって本当に便利。もちろんストップウォッチも付いてるから、ランニングやスポーツガチ勢にとって使い勝手いいんじゃないかな。
⑨電話の着信を確認&切断操作ができる
仕事中、電話に出られない時にiPhoneの電話が鳴る。着信をWatchで確認したら知らない番号…誰だよ!こんな時に!さっさと切りたい!って時に、iPhoneを出さなくても手元で電話切断操作ができる。これはセルラーモデルじゃないWi-fiモデルでも使える機能だから、ぜひお試しを。個人的には切る時の罪悪感が減ってオススメ。
ちなみに通話したい場合はセルラーモデル購入&キャリア追加契約&設定が必要らしく、私はまだキャリア契約に至っていない。Apple Watchでの通話がどんなものかは、実現したら改めて紹介したい。
⑩Siriを使ってメモ&リマインダーの合わせ技
歩いてて、ふとタスクを思いついたけどメモを取り出すのが面倒くさい。まぁ、これだけ大事な内容だから大丈夫っしょ!…と思った矢先に別な物事に気を取られて忘れ、後日また思い出すもメモを取り出すのが面倒→まぁ、次は大丈夫っしょ!と思った矢先に…無限ループって怖くね?
そんな時に役立つのがApple WatchのSiri機能。クラウンのボタンを長押ししてSiriを起動し、「今日の○時にリマインダー作成」→メモしたいことを発言すれば、指定時間にリマインド(再確認)してくれる。これに何回助けられたことか。
つまり:持つとちょっとしたライフハックができる
iPhoneユーザーでまだApple Watchをお持ちでない方は、騙されたと思って買ってみてほしい。最新型の4は文字盤が大きくなって視認性や操作性が向上したし、システムもアップグレードされて動作も快適になった。一番安いモデルで4万円代と多少値は張るが、金額だけて見たらその辺のちょっと高級ブランド腕時計と大差ない。そして日本ではまだ利用者が少なく、今持てば人と会った時の話題になるし、周囲と少しだけ差を付けられるだろう。買うなら今。